夜にお台場周辺に集まる何隻もの屋形船は、夜の海に光が映り、今や東京が誇る景色の一つとも言えます。屋形船の原型となる船については、世界最古の歌集「万葉集」でも詠われているほど、歴史が古いようです。
江戸時代、江戸は隅田川などを中心とした河、掘りを使った水上交通が発達し、江戸の文化や経済が栄えます。それと同時に、屋形船は大名や武家、商人たち遊びの一つになっていきます。金、銀、漆、絵画などで、船内外に装飾を施し、芸者衆と乗り込んで遊ぶのが一般的。また有力な豪商や大名が自前で、大きく、豪華絢爛な船を競うように造るようになりました。あまりの盛り上がりぶりに、幕府が規制を敷いたほどだとか。
日本全国でも屋形船が作られ、桜を愛でたり、俳句を詠んだりする風流な遊びとして、庶民の間にも広がり、明治、大正、昭和初期と人々に愛されていきました時代は変われども、昔から粋に楽しまれていた、屋形船という日本独自の文化を、未来永劫残していきたいと考えています。
そこで、普段からお台場の水域を利用している各屋形船及びこの会に賛同する組織が互いに連携し、お台場水域のさらなる魅力の推進を図りたいとの思いで、この度平成25年7月15日お台場海づくり協議会を発足しました。
長年任意団体として事業活動を継続している中、協議会自体の組織・運営体制を安定化し、法律関係・課税関係を明確にするために、2017年2月1日に任意団体から法人格を備えた一般社団法人(非営利型)に移行しました。